教員の働き方改革 取組7選 これで人生を変える

 

働き方改革という言葉を聞くようになって久しくなりましたが、読者の皆様は働き方改革なるものを実感している人はいるでしょうか?筆者は、働いている人全てが働き方改革の恩恵を実感しているわけがないと考えています。その理由も後ほど…。

 

では、働き方改革が求められている今日、私たち一人一人が本当に働き方改革を実感するために必要なことは何でしょうか?また、働き方改革を一人一人が実感するための考え方や具体的実践方法を載せます。教員含め、全ての社会人の方のためにもなる内容だと思いますので、ぜひご覧下さい。

 

 

働き方改革という言葉の起因と問題

 

今更ですが確認します。そもそも働き方改革は簡単に言うと国が提唱したもので、1億総活躍するために、多様で柔軟な働き方を自分で選択できるようにするというものです。(2019年厚労省定義)

 

その背景は、労働人口の減少が著しいことから来ていて、みんなが働けるように社会に働きかけていきましょうという流れになっていますね。ここまでは分かりますがここからが問題です。

 

そもそも今回の働き方改革における課題では、「長時間労働の解消」「非正規と正規の格差是正」「高齢者の雇用促進」です。私はこれが根本的な問題に何も触れられていないと思っています。何を言いたいのかと言うと、上記の3つを解決すれば、目標とする「多様で柔軟な働き方を自分で選択できるようにする」ことを実感することは到底不可能だと言いたいわけです。

 

だって、最高なのは、どれくらい働くのかを自分で決めて、満足する時間と環境で働くことじゃないですか。どこかのyoutuber講演家の方が言っていたような…。

 

 

本当の働き方改革はそれぞれ個人が決めて良いもの

 

でもその通りで、働き方は個人が人生において、その時間の使い方に満足することが最も大切なのかと思うのです。

 

給与に対してもっと短い時間で働きたいと思っている人はもっと短時間労働できるようになればいいし、

 

少数だと思いますがもっと突き詰めてその業種を追い求めたい人はもっと思いっきり働きやすいようになればいいし、

 

究極を言えば働くことに意味を感じない人はそれこそベーシックインカム制度で細々と暮らせればいいですよね。

 

でも今は政府がそんなことを実現させられないことは、百も承知だと思います。

 

ということは、環境に頼らず、個人レベルで叶えていくしかないのです!自分の人生の時間の使い方をより有効にできるような方法を考えていくしかないのです。

 

 

教員の働き方改革 取組7選 定時に帰るために絶対に外せない方法

ではここからは、私が勤めていた教員というお仕事の中で、いかに定時に帰れるようになるかということをお話いたします。

 

ブログを始めるようになって、「教員ブラック」という文章や動画を見るようになりましたが、本当か…?と現場にいた自分でさえ思ってしまいます。

 

中学校は課外活動で強制的に拘束されているので厳しい方は多いと思いますが…。小学校に関してはほとんど嘘だと思います。というかごめんなさいはっきり言います。よほど自分の人生を教材研究に傾けている方なのかよほど無能な方なんだと思います。

 

下記でしっかりと説明したいと思います。

 

とにかく大事なことは「効率化」です。「仕事をしない、受けない、放棄する」というダメな方法ではありません。これを読んで、早く帰りたい人は早く帰ればいいし、もっとやりたいことがある人はその時間を確保していただければと思います。

 

☆大前提 効率化のための非効率的な時間を怠らない

 

まず、子どもを育てる最も大事な2つ。授業と学級経営。教員としてメシを食べている根本的な能力の培い方は人それぞれです。こればかりは、ある程度時間をかける必要があります。私の知人でトヨタ自動車の生産ラインを構成している方は、「効率的な仕事やシステムづくりのための、非効率的な時間を怠ると、とんでもない問題が起こる」と名言を残していました。その通り!!

 

すごい人の真似をしようとする人ほど授業が上手ではなかったり、学級も落ち着かない人が多いです。

 

失敗から学ぶ必要は別に無いと思いますが、何をすれば上手い授業ができるか、子どもとどう関われば自分が作りたい学級経営ができるかなどは、自分が一から練って、試して、その感覚を掴まなければ、ずっと非効率的な時間を送ることになります。

 

教材研究が出来ていない人は、授業のつくり方が分かっていないので、どんな教科でも長い時間をかけて準備をしないと授業に向かえない人になってしまいます。学級経営をしっかりと学ばなければ、子どもが育たず、休み時間や放課後に問題対応や保護者対応に追われてしまうことになります。

 

下記の7選は、授業づくりと学級経営にさほど時間を掛けなくともしっかりと学級をつくれる前提で行う方法です。全くの若手教員の方は参考程度にしていただき、まずは授業づくりと学級経営に勤しんでいただければと思います。

 

  • 教材研究と子どもとの時間は絶対に惜しむな

 

上記の通りです。

 

  • 朝の時間に校務分掌は全て終わらせる そのための4月の過ごし方を

 

4月の春休みの時点で8割終わらせておくと、あとは修正程度で済みます。教務、行事、指導、学活等の分掌の担当であれば基本方針の決定、予定時数の計算やスケジュール調整、配付予定の文章づくり等しておけばその必要な時期に関係の先生方と調整するだけ。朝の時間で楽勝。

 

主任の方は年間予定や各イベント、行事、教科担当は4月に終わらせておく。春休みに学年で共有できるよう週案レベルで全て作っておく。その日の打ち合わせに合わせて朝に修正すれば楽勝。

  • テストの採点と評価は授業内で終わらせる

 

単元テストや小テストなどは終わった子から持ってこさせる。(中学校じゃできない!)持ってきた子からすぐ採点をする。私はよほどのことがない限り、漢字50問テストなど採点に時間が掛かりそうなものもその時間内かその日のうちに子どもに返却していました。放課後に採点はタブーにしていました。

 

評価はしっかりとその授業時間の中で記録するようにしていました。小学校の先生は体育や音楽など記録をとるもの以外はノートや提出物で放課後に評価をしている方が多いと思いますが、私はあまり回収しませんでした。ノートの振り返りやプリント等の提出物は時間を決めて、子どもが自分の机上に出す時間を作りました。後は私が机間指導の際に合わせて評価をしてしまうのです。コロナ禍になってさらに重宝しました。

 

  • 給食時間は宿題や家庭学習を見る

 

宿題や家庭学習も放課後に削りたい仕事の一つだと思います。私が勤めていた学校は、毎日朝読書の時間が設定されていたので、その5~10分を使って全部見るようにしていました。子どもが来てからの朝の時間は他のことに使いたい、という方もいると思います。

 

みんなできる時間は給食時間です。すぐ食べて、子どもと喋りながら宿題や家庭学習を見る時間にできます。ゆっくり食べたい人は朝の時間を有効的に使いましょう。

 

  • 休み時間は遊ぶ

 

よくこの時間をノートや採点業務に当てる先生がいます。本当に多いです。絶対ダメです。この時間は授業時間以外での子どもの素顔を見る最大のチャンスです。こうした所での子どもとの関わりを怠ると、①に先述した通り、問題等も未然に防げずトラブルが広がる可能性が高まります。

 

休み時間は子どもを育てる最高のチャンスです。子どもは大人が一緒に遊んでくれると本当に喜びます。懇談でも親御さんから感謝の言葉をたくさん頂きました。若い先生はもちろんですが、全ての先生方が休み時間は子どもとともに過ごし、ともに遊ぶ時間にすべきだと思います。

 

  • 成績所見はその日に書く

 

全後期成績通知表に関する業務において最も時間がかかるのが「所見打ち込み」だと思います。小学校教員の方は毎年9月、2月頃になると憂鬱になりますよね。余裕をもって取り組みたい先生は夏休み中に前期所見を、冬休み中に後期所見を9割方完成させている方が多いと思います。

 

それも余裕をもって業務に取り組めていいと思いますが、この文章のコンセプトは「効率化」です。以下にライフワークにつなげないかが大事です。

 

まずは、こういう流れです。

→子どもが変容する瞬間、育つ瞬間を意図的に作る。思考判断が見える場面が望ましい。(ここでえ?となる方は教材研究をもう一度…)

→意図的に作ったその場面で力を発揮した子どもを捉える。

→放課後にその子の所見欄に変容した部分を書く。

 

要は文章はある程度決まっていて、その文章に当てはまる頑張りを見せた子の所見欄を埋める、ということです。

 

この授業時間中に見える子どもの変容をその日のうちに書いておくことで、まとめて時間をとって膨大な記録から子どもの頑張りを呼び起こす作業をしなくても済みます。これは生活面での頑張りにも当てはまります。以下に意図的に教師が子どもを育てる場面を作るかで、業務の効率化につながります。

 

  • 放課後は電話をする

 

なぜこの見出しか。その心は「やることがない状態が望ましい」です。⑥の所見も毎日ではありません成績所見の記録や打ち込み以外は、会議や研修等のみで放課後の時間は過ぎます。以下時系列で。

 

子どもが帰る

会議、研修に参加する

テスト採点もない、ノートや提出物も回収返却済み、所見で書くことあったら書く、次の日の授業で前の日にやっておくべきことだけやる、当日の朝に回せることは全て回す

16:30だなぁ…。もうやることないなぁ…。

…A子さん今日頑張っていたなぁ。お母さんに電話しておくか。

よし、16:45だ帰ろう。     でいけます。

 

まとめ

・政府提唱の働き方改革は話半分に聞いておきましょう

・本当の働き方改革は個人で満足できる環境づくりを、自分で考えよう。

・教員の働き方改革の方法は7選。いかに放課後に持ち込まないか。

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