絶対知らない学校の真実 子どもの姿 後編

前編の続きになります。直接学校で見ることができないお子さんの姿をしっかりと捉える方法を書いております。前編と併せてご覧下さい。↓↓↓

絶対知らない学校の真実 子どもの姿 前編

個人懇談でお子さんの姿を捉えるところからですね。

ここが最も大事な方法となります。次のフェーズで詳しく書きたいと思います。

 

  • もし連絡等があればその時に話を聞く

個人懇談と同じ担任とサシで話をするチャンスです。

 

ここもお子さんの姿を詳しく捉える機会になりますが、直接話すより少し言葉のニュアンスに情報が偏るので、上手に伝わらないこともあるかもしれません。

 

 

 

 

個人懇談で先生の言葉と子どもの本当の姿をリンクさせる方法

では④個人懇談で子どもの姿を捉える方法について詳しく書いていきます。

 

個人懇談では、学校で頑張っていること、家庭での様子、今後期待する姿と課題等が話題に挙がります。直接学校でお子さんの姿を見ている大人からの話である以上、情報の最新性、信ぴょう性に関して、ここが最も大事な情報になります。

 

保護者の方はここからどう情報を引き出すか、ということが重要になります。

学校任せにしてはいけません。保護者の方が引き出すのです。その理由も後述していきます。

 

まず、極端に言うと懇談の前半部分は特に重要な情報ではありません。なぜならば、「担任が一番話題にしたいこと」かつ、「保護者の方に最も伝えなければならないこと」は、後半に話すことが多いからです。

 

短い時間の中でも場を少しでも温めてから話したいということや、万が一お子さんの問題行動や課題について話さなければいけないことは保護者の方の反応を前半部分で少し伺ってから話したいということなど、話の流れを考えて保護者の皆様をお迎えしています。

 

前 こんなこと頑張っていますね。

後 これからはこんなことも伸ばせるように関わっていきます。という流れか

 

前 こんなよさがありますね。

後 反面こんなことがあったので、この課題に向けてこう声掛けしていきます。のような流れが

 

スタンダードな話の流れだと思います。このような保護者の皆様が今まで経験されてきている個人懇談がこのような流ればかりだと、担任の先生の話を学校での本当の姿と捉えて問題ないことがほとんどですし、お子さんの姿も大人の目から見て大丈夫と判断されています。

 

問題は、この流れではない時です。

 

冒頭からお子さんの課題やトラブルについての話が始まったり、家庭についての質問を受けたりすると、学校では比較的お子さんはまずい状態であるかもしれません。

 

詳しく言うと、担任は、話の中で保護者の皆様の受け取り方によって関係悪化につながったり、最悪学校不信になってお子さんが不登校になるケースもあります。

保護者の受け取り方のケースを考えて懇談では伝えることを考えているので、保護者の方の不安を煽るような言葉はなるべく避けます。

しかし、それを踏まえても伝えなければならないことがある。学年団でも共有し、必要な内容であれば管理職にも相談をした上で、保護者の方にどうお話したら肯定的に話を捉えていただけるかを話し合った上で、懇談に臨みます。

学校はそれだけナイーブな問題と捉えて保護者の方に伝えているということになります。

 

よって、懇談で「えっ!?うちの子が?!」という内容を伝える場合、多くは懇談前に既に伝えられていてその後の近況から話し合われると思いますが、初めての場では信じられない内容であっても、しっかりと受け止めないと後々問題が大きくなることにつながるかもしれません。

 

しかも、ここでの保護者の方の反応によって、さらに担任の話し方も変わってくる可能性があります。

 

もし保護者の方が懇談で、「うちの子はそんなことしません。子どもにも聞きましたけどそんなことしていないって言っています。」と否定的な見方を伝えたとします。

 

担任も人間です。「この保護者の方は、学校でのお子さんの姿を受け止めてくれない。保護者の方に理解してもらうことはしつこく伝えず、子どもの姿をもっといい方に変えてから違う形で伝えるか…。」などと考え、否定的な反応をする親御さんに対して、伝える情報を限定していくようになります。

 

この記事でも述べていますが、限られた時間で建設的な話合いをしたい学校側は、受け止めてもらえない話し方を敢えてすることは基本的にありません。ですからそのよほどのことが学校から伝えられる時に、学校や担任がどこまで考えて話しているのかをよく見極めて話を聞いてみてください。自分が「聞きたい、引き出したい」情報だけではなく、「子どもの真実、ありのままの姿」の情報を聞き出せるように心しておくとよいと思います。

 

 

子どもの姿を良くするために知っておくべき学校との関係づくりの仕方

まずは良好な関係を築くことが大事

ここで学校との関係づくりについて考えていきましょう。先生も人間です。教師の意図を肯定的に受け止めてくれて、協力的な関係をちゃんと築こうとしてくれる保護者の方に対しては、大事にされます。

 

「先生がそんな不平等なのか!」と思うかもしれません。

 

断っておきますが、もちろん子どもたちに対して差をつけるということではありません。先述しましたが、保護者の方が極力受け止めてもらえる表現を探しながらお子さんの姿の伝えられるという、限定的な情報しか引き出せない状態になります。

 

学校から様々な情報を引き出すためには、人として協力的な関係を築こうとしていることが伝わる関わり方をした方が絶対にお得です。ただ、ヘコヘコしましょうという話ではありません。

納得できる説明が受けられない時

さて、学校の真実を書く場だったので大分学校よりの考え方が読めたと思います。ここで保護者の皆様が心配していることはただ一つだと思います。

「果たして先生は本当に子どもの成長を引き出し、その姿を受け止められているのか?」

 

ここも学校の真実として書きます。子どもの姿が見えていないことはもちろんあります。振り返れば多くの教員が、子どものことがよく理解できていなかった場面があったはずです。私も含め、たくさんありました。よく放課後職員室で、「こう関われば良かった…。」と、職員間で反省したり情報を共有したりしたものです。

 

保護者の皆様は、ご自分の大切なお子さんをよりよい成長へとしっかり導きたいものですよね。

自分のクラスの担任の先生がどのように子どもと向き合っているのかをしっかりと見極め、失敗があったとしても揺らがない信頼感がほしいですよね。

 

具体的に何をすればいいのか。これは簡単です。

 

学校に対しては、感情的な文句ではなく、建設的な要望をしてみてください。

 

例えば、お子さんのことで不安なことがあるとしましょう。お子さんが困っていることがある時、知りたいことがある時、何でもいいです。そうした時には、

 

 

「何をしているんだ。嘘をついているんじゃないのか。あなたは子どものことがちゃんと見えていないんじゃないか。」などの文句ではなく、

 

「もう一度学校で自分の子ども(周りの関係者がある場合はそこも含めて)と話し合って確認してみてくれませんか?情報を整理したり、新しい手立てを打ったりしたらもういちど教えてもらえませんか?」という要望をするのです。

 

見定めるポイント

・必要な情報収集や状況把握のための行動をとってくれているか(それが子どもに伝わっているか)

・連絡の後、子どもが納得して家に帰ってきているか。

・対応したことや学校で見える変化などを保護者に連絡する際、子どもが家に帰ってくる前に連絡があるか。

等です。

 

学校は、子どもが家に帰ったら今日学校でどう過ごしたのか、どういうことがあったのかを保護者の方に伝えることをちゃんと想定しています。

 

ここで、まともな先生なら、「ちゃんと対応した情報をまず耳に入れたい」、「迅速な対応をしていることを保護者に印象づけたい」と思います。社会人として当たり前ですが…。

 

上記の3つのポイントはしっかりおさえた上で応えてくれるはずです。

 

抑えられていないといわゆる「子どもや保護者の姿がよく見えていない先生」か、「子どもや保護者含めてしっかり見ようとしていない先生」の可能性が高くなります。

 

ここで間違えてはいけないのが、この後の手立てです。

 

何度も言っているようにその先生に文句を言っても始まりません。関係悪化を招いて終わりです。よほど生理的に無理レベルであれば無理にとは言いませんが…。

 

担任の先生に不安を覚えた時、その人が変わることを保護者の方は臨むかもしれませんが、建設的ではありません。若手教員ならまだしも、柔軟な考え方と寛容的な態度が見込めない先生にはいくら要望しても変わらない可能性が高いです。

 

ここでやるべきことは「チームで動かす要望をする」です。

 

担任の先生ではなく、学年主任の先生、教頭先生に連絡をしてみましょう。

 

担任の先生の対応に不安な所があるので、チームで検証して、もう一度情報を整理してもらえませんか

 

ということをお願いします。何もためらう必要はありません。要望はしたいことがあればしても良いです。

 

多くの目で見た情報の方が信ぴょう性がありますので、それでお子さんの姿を確認してみましょう。

 

まとめ

・子どもの姿を間接的に捉える場合は、俯瞰的に見れているか気を付けましょう。

・個人懇談で担任からどう情報を引き出すかで、子どもの姿を捉えられる。

・もっとしっかりした情報を得たいことがある場合には、チーム学校で動いてもらいましょう。

 

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